Viva La Vida

キューバで出逢ったティルソとの国際結婚プロセス🇨🇺

How We Met 〜 私たちの出会い🌏

 

Buenos días todos ☀️Cómo están ustedes??? Los casos de COVID-19 en Japón continúan bajando ,y a partir del 10 de junio, vuelve a aceptar turistas internacionales. (un viaje organizado con un guía)

日本ではコロナの感染者数が日に日に減ってきていて、6月10日からは添乗員付きの海外からのグループツアーの受け入れを再開しましたね! ✈️ Individualsも早くOKにならへんかな〜😩

 

さて、今回のテーマは「私たちの出会いについて」です。

よく、2人のストーリーで映画つくれる😳!って言われますが、確かにここまでくるのにかなり大変でした。笑

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夫のティルソとは、私が仕事でキューバに住んでいたときに出会いました。🇨🇺

キューバでは観光業に携わったり、政府のサポートをしたり、VIPのアテンドをしたりといった仕事をしていました。

仕事の一環で、ハバナ市内のホテルを回って、コンディションのチェックや交渉、ミーティング等をすることが多々あり、最初に私の上司が挨拶回りに連れてくれたホテルでコンシェルジュをしていたのが夫のティルソでした。 

f:id:yukinonkz:20220611221726j:image(ティルソが勤務していたハバナ市内のホテル)

 

この頃の私は、まだスペイン語が全く話せなかったので、特に会話もなく挨拶だけで終わりました。

 

数週間後、また上司がティルソのホテルに仕事で訪れ、夕方オフィスに戻ってくると『Yukino! この間の黒人のコンシェルジュの男の子が、次回からはあの日本人の女の子にうちのホテルを担当するようにボスに伝えてほしいって言ってきたよ!  』って言われて。

私は、『ん?どういうこと?ほんで黒人のコンシェルジュのティルソって誰や?』って感じで。笑

 

ある日、ティルソのホテルに私がひとりで仕事に行く機会があって、、

そしたら、ホテル内の移動中に色々私のこと質問してきてくれて、気付いたら2人で仲良く会話してて🗣

仕事が終わって帰る際に『今週の日曜日にカフェにでも行きませんか?よかったら連絡先教えて!』って言ってきてくれて。

同僚のキューバ人やメキシコ人にも釘を刺されてたことなのですが、キューバに限らずだとは思うけど、キューバ人とかラテン系は遊び人が多くて、自国を出る為に外国人と関係を持って、その国に移住出来た途端にすぐ別れたりするから気をつけなさいって言われてて。

 

なので、どうしようかな〜とは思ったけど自分で見極めればいいわと思ったのでOKしました。

ハバナ市内の1st Ave にある「Café Fortuna(カフェ•フォルトゥナ)」で待ち合わせて、ハイネケンを飲みながらお互いのことを話したのを覚えています🏝

f:id:yukinonkz:20220614222341j:image(カリブ海が目の前で、雰囲気も良くおすすめです!)

 

その日は夕方頃にはお互いの家に帰って、その後数日間は連絡のやり取りもなかったので、特に気にもしてなかったのですが、またいつかの夜に『今から会える?』って連絡がきて会うことに。

私は絶対家には入れないって決めてたから、家の近くのベンチで話すならって言ってから会う時は必ずそのベンチでした。笑

 

私が段々ティルソを信用してもいいかもと思えるようになった理由は、

ティルソはほぼ毎日、朝の8時から夜の0時まで仕事をしてたんやけど、ベンチで30分話す為だけに、毎晩仕事が終わってからいつも疲れた顔ひとつ見せずに、私の家の近くまで会いにきてくれていました。真剣に交際を始めたのは、そんなのを3ヶ月くらい続けてた後やったかな?

 

 

が、しかーーーし、、

 

ティルソの勤務するホテルはmilitaryが運営していて、常に政府のコントロール下にあります。

そして、誓約書の第15条に『外国人との関係を禁ずる』とあり、従わなければ解雇され、生涯ホスピタリティ業界での職に就くことが不可能となります。

 

なので、私たちはどこへ行っても関係を隠して過ごさないといけませんでした。もちろん、仕事でホテルに訪れた際には、他のスタッフにバレないようにお互いに対する言葉使いや振る舞いを慎重にしないといけなかったし、外出する際も手を繋いだりも出来ないし、少し離れて歩いたり。

少し窮屈ではあったけど、私たちなりに楽しみながら過ごしていました。

 

 

ですが、またもやハプニングが起こります...。

 

 

1年程経ったある日、ティルソから電話がきます。

『僕たちの関係が政府にバレたかもしれなくて、お母さんが家にひとりで居る時に政府が調査しに来た。これ以上一緒に居ると仕事を失うかもしれないし、家族にも悲しい思いをさせるからこれ以上関係も続けられない。』と言われました。

 

私は訳がわからなくて何度も連絡をしますが繋がりません。

何日経っても連絡は取れず、でもあの "第15条" の存在が本当なんて信じられず、毎日友達とか近所の人とか職場の同僚とか、、周りのキューバ人たちに聞きまくってました。笑

 

キューバ人はみんな優しいので、『そんなの聞いたことない!Yukinoを悲しませる奴なんかやめとけ。』って言ってくれて、色んな人が毎日家に慰めに来てくれたので、1ヶ月ぐらいで無理矢理気持ちを吹っ切れさせて、頑張って忘れようとしていました。

f:id:yukinonkz:20220616065153j:image(この写真もめっちゃ泣いて慰めてもらったあとに撮った写真。笑 隣の家の家族、ロベルトとローサ)

 

初めてティルソにもらったペンダントとか手紙とか、一緒に撮った写真とか、、いつも来てくれるごみ収集のおっちゃんに全部捨ててもらいました。笑

事情を知ったおっちゃんは、『そいつも探して捨てといたるわ!』言うてくれて。笑

 

毎朝迎えに来てくれる、専属のドライバーのロヘリオもめっちゃ怒ってくれて優しさで包んでくれたし。

 

本当にこの時期はしんどかったけど、私がキューバで大切にしてきたキューバの人たちとの関係づくりの成果の証をこの時に感じれた気がして、今ではこれも乗り越えれて良かったなと思っています。

 

2年が過ぎて、私が日本に帰国する時が来ました。

もう気持ちの切り替えは出来ていましたが、自分のティルソに対する全ての気持ちを伝えようと思い、手紙を書いて彼の働いているホテルに向かいました。

 

彼に手紙を渡して、その場で読んだ彼の目には涙が浮かんでいましたが、答えは変わらず『No』でした。

 

日本に帰国してしばらくしてから、いきなりティルソからInstagramにメッセージが来ました。

日本に帰国する時期は一切伝えてなかったのと、お互いのSNSのアカウントは全く知らなかったので、びっくりしましたが、メッセージの内容は、『もう遠く離れた日本に帰ってしまったのはとても悲しいけど、離れたから政府に監視されることもないし、もう一度関係をやり直したい。』といったものでした。

 

もう正直『はぁ?』って感じやったし、普通はそんなん許したりしない性格やし、日本から約40時間掛かる訳のわからん国に住んでるんやけど、なぜかこの人とは繋がってる気がして。

0からのスタートで、それでもあなたの気持ちを伝わってきたら考えるって言う約束で再スタートし、約2年間、遠距離を続けました。

毎日ビデオコールをしたり、手紙を送り合ったり、長くて大変やったけど、あっという間でした。

 

そして遂に、2年振りの再会でティルソが日本に観光で訪れることになります。この手続きもかなり大変でした🥲

普通はパスポートを持っていれば海外旅行が出来たりしますが、キューバ人にとってはそう簡単ではありません。

まず、今更ではありましたが、勤務するホテルを通してキューバ政府に、外国人との交際を認めもらう報告書の提出が必要でした。

そしてキューバにある日本大使館と日本にあるキューバ大使館に、招へい経緯書(呼ばないといけない理由をA4にまとめたもの)、今までの通話記録とメッセージのやりとりのコピー2人で写っている写真数枚、分単位でのティルソの日本での旅程身元保証 ... (まだまだあります)

旅行に来るだけやのに本間に大変でした!笑😥

 

無事に日本を満喫してくれて、また1年程の遠距離を経て、12月に入籍をし、昨年の4月にティルソが日本に移住をしてきました。

 

結婚までの1年間の手続きがこれまた大変過ぎて、何度もキューバのシステムとか国の体制に憤りを覚えましたが、無事今に至ります。笑

 

今ではお互い当たり前のように隣に居ますが、本当に今思えばそれが不思議なくらい様々なドラマがありました。

本当に本当に、言葉では言い表せないくらい、そして資本主義国の感覚では理解し難い苦悩と葛藤の連続でしたが、時間が経てば、いつでも全てが良い経験になると身をもって感じます。

 

遠距離恋愛にも様々な形があると思うし、皆さん状況も様々だとは思います。

私が思う遠距離恋愛のうまくいく、いかないのポイントは、単に「向いてるか向いていないか」と「金銭的、精神的に余裕があるか」だと思います。

 

私たちは距離がかなり離れていましたが、お互い気持ちにブレを感じたことはなかったし、辛く感じたこともなかったです。きっとそこには、全てにおいて余裕もあったので、近い将来一緒になれるという確信があったのだと思います。

 

ロマンチックな話ではなく、恋愛に「距離」は関係ないと思います。

どんな人でも、その時何歳であろうと、どこに住んでいようと、人は、会うべき時に会うべき人と出会えるようになっていると思います。

 

恋愛に限らず!

 

なので、人との出会いはいつでも大切にしたいなと思っています🌏✨

 

長〜い私たちのストーリー、いかがでしたか⁉️これからもティルソと私をよろしくお願いします🧑🏾‍🦱👩🏻❤️

f:id:yukinonkz:20220616063331j:image(ハバナ市内のレストラン、トレス•チニートで🇨🇺)

 

Hasta pronto! 👋🏻